七重浜の紹介


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 北斗市七重浜は函館湾奥部に位置する砂浜からなる海水浴場です。函館湾沿岸域のほとんどはコンクリートの浸食防止ブロックで固められてしまっており砂浜 の海岸はほとんどありません。七重浜沿岸域ではウバガイ, サラガイ漁が操業されています。そのほかアサリ, マテガイ, エゾマテガイのような美味な貝類も生息しています。年によってはトリガイといった南方に生息するとても美味な貝類が大発生します。色彩がピンク色でとても 美しいサクラガイも運が良ければ多く打ち上げられています。


 七重浜における貝類が文献上で登場するのは1781年です (函館貝類研究史参考)。七重浜は北方圏貝類研究会のホームフィールドでもあり, 新入部員はまず七重浜から基本的なことを学びます。歴史深い七重浜を大切にしましょう!


 海上自衛隊護衛艦ゆうばり (1,470t) より七重浜を望む。注: 北方圏貝類研究会では海上自衛隊護衛艦ゆうばりを用いての貝類調査はおこなっていません。


 東日本フェリー高速船ナッチャンRera (10,712t) より七重浜を望む。注: 北方圏貝類研究会ではナッチャンReraを用いての貝類調査はおこなっていません。


北斗市七重浜近海の貝類



 七重浜近海ではウバガイ (ホッキガイ) 漁が盛んにおこなわれていま。ウバガイは旨味が強く, 炊き込みご飯やすしネタなどなど様々な料理で使われます。左の写真はホッキガイ漁をおこなっている様子です。長い棒を手探りで海底へあてて, 棒の先端についたカギ状の仕掛けでウバガイを1個ずつ水揚げします。実は, かなり手間暇をかけて漁をおこなっているので, 食べる時は漁師の方々に感謝しながら食べましょう。右は水揚げされたウバガイです。日本中に配送されます。


 七重浜近海での噴流式ドレッヂです。左の写真が噴流式ドレッヂの全貌です。水圧で海底を掘って, 海底に潜っている生物を捕るための道具です。シロナマコ, 1mほどあるゴカイ類, もちろんウバガイ, カガミガイ, ビノスガイ, サラガイ等の貝類もわんさか捕れます。右の写真は漁船へ捕獲物を引き上げている様子です。


 噴流式で捕獲された貝類です。右の写真はオオマテガイとマテガイです。北海道ではあまり食料とはしませんが, かなりの美味です。

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